Heroku Postgres のバージョンのサポート
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最終更新日 2024年10月29日(火)
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PostgreSQL プロジェクトは毎年、新しいメジャーバージョンをリリースします。Heroku Postgres では、そのリリースの直後に各メジャーバージョンがサポートされます。
マイナーバージョンは、Postgres で利用可能になるとすぐにリリースされます。ユーザーは、pg:upgrade
経由でマイナーバージョンを自分で更新することはできません。代わりに、新しいマイナーバージョンが利用可能で、データベースが最新のマイナーバージョンでない場合は、各データベースメンテナンスの後に Heroku によってマイナーバージョンが自動的に更新されます。
バージョンのサポート
PostgreSQL プロジェクトではメジャーバージョンは最初のリリースから 5 年間サポートされます。一方、Heroku のプラットフォームではメジャーバージョンは 3 年間サポートされます。PostgreSQL のサポートされていないメジャーバージョンでデータベースが実行されないようにするために、Heroku ではこれらのバージョンを非推奨にしています。Heroku では現在、Postgres バージョン 16 をデフォルトとして提供しています。現在サポートされているバージョンは、次のとおりです。
バージョン | ステータス | サポート終了日 |
---|---|---|
11 | 廃止 | 2023 年 11 月 9 日 |
12 | 廃止 | 2024 年 5 月 30 日 |
13 | 廃止 | 2024 年 10 月 29 日 |
14 | 使用可能 | 2025 年 Q3 |
15 | 使用可能 | 2026 年 Q3 |
16 | 使用可能 (デフォルト) | 2027 年 Q3 |
ユーザーは、およそ 3 年に 1 回アップグレードする必要があります。セキュリティやパフォーマンスの向上など最新バージョンの利点を活用するには、新しい PostgreSQL のバージョンが入手可能になったときにアップグレードすることをお勧めします。
非推奨バージョンは Changelog でお知らせします。非推奨バージョンのデータベースには強制アップグレードが試行されます。非推奨になった日の 6 か月後にサポートが終了し、データベースへのアクセス制限と、準拠していないデータベースの削除が開始されます。
サポートされている古い PostgreSQL バージョンでデータベースを作成するには、addons:create
コマンドで –version フラグを使用します。
データベースが実行している Postgres のバージョンを確認するには、pg:info
コマンドを実行します。
非推奨のデータベースの廃止と移行
新しいメジャーバージョンがリリースされると、その 3 つ前にリリースされたメジャーバージョンが非推奨になります。たとえば、Heroku Postgres 17 がリリースされると、Heroku Postgres 14 は非推奨になります。
- 非推奨になった日に、Heroku は影響を受けるデータベースの廃止プロセスについてメール経由でお客様に通知します。
- 非推奨になった日の 3 か月後には、Heroku で非推奨バージョンの新しいデータベースをプロビジョニングできなくなります。既存のデータベースのフォークとフォロワーの作成は許可されます。
- 非推奨になった日の 5 か月後には、Heroku で非推奨バージョンをまだ実行しているデータベースの強制アップグレードがスケジュールされます。
独自のスケジュールで互換性をテストし、予期しない問題に関する計画を立て、データベースを移行できるように、サポートが終了する前にバージョンアップグレードを実行することを強くお勧めします。
サポート終了
各バージョンのサポート終了日は非推奨になった日の 6 か月後です。この日付を過ぎるとデータベースへのアクセスが制限され、フォロワーデータベースも含めて準拠していないデータベースを削除する作業が開始されます。